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 脳卒中で一番大切なのは時間。あなたの判断が倒れた人の人生を左右します――。若者の感覚で脳卒中の予防を呼びかけるDVD「SIGN(サイン)~あなたの判断で命を救え~脳卒中」を堺市の羽衣国際大学の学生が制作した。市消防局が企画・依頼し、脳卒中の搬送を受け入れている病院も協力した。

 制作したのは放送・メディア映像学科の2年生6人。授業の一環でリポーターやナレーションなどの担当に分かれて9カ月かけてつくった。映像は「長すぎると飽きる」と15分にした。

 「もしも目の前で大切な人が倒れた時に、あなたはどうしますか」。学内のスタジオで、池田梨乃さんの語りかけで映像は始まる。脳卒中は血管が破れる脳出血などと、血管が詰まる脳梗塞(こうそく)があることをイラストで説明。「難しい専門用語は使わないようにした」と司会を担当した笹部楓華さん。

 消防局を取材し、救急車のストレッチャーや吸引機などを紹介しているほか、1カ月に約70人の脳卒中の患者が搬送される馬場記念病院(堺市)の協力で、搬入から治療までの流れを模擬搬送で再現。手術で動脈瘤(りゅう)内に細い管を入れる様子なども撮影した。

 映像の中で「1分1秒でも早く病院に行くことが大切」と訴えている同病院脳卒中センター長の魏秀復(ぎひでふく)さんは「学生の目線で分かりやすい。いろんな世代に見てほしい」と話している。

 DVDは1千枚作成。学生から消防、病院に贈呈された。老人保健施設などに提供し、希望する自治会にも配る。企画した市消防局の加藤昇救急管理係長は「顔のゆがみなど脳卒中のサインに気づいたら、ためらわず救急車を呼んでほしい」。映像は消防局のホームページ(http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/bosai/shobo/shokai/doga/kyukyu/inochi.html別ウインドウで開きます)からも見ることができる。問い合わせは同局救急課(072・238・6049)。(村上潤治)

「FAST」で判断

 DVDで大学生は脳卒中にかかっているかどうかを見極めるサイン「FAST」を紹介している。Fは顔(Face)で、顔の片側が下がりゆがみがあること。Aは腕(Arm)のまひで、片腕に力が入らないこと。Sは言葉(Speech)で、言葉が出ず、ろれつが回らない。Tは時間(Time)。発症時刻を確認して、すぐに「119番して」と訴えている。

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