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 伊賀、甲賀に加え、佐賀にも忍者がいた――。佐賀県嬉野市の忍者村「肥前夢街道」の忍者や研究者らが22日、同県の山口祥義知事を訪問。嬉野に関わる江戸時代の人物3人が忍者だったと今年2月に認定されたことを報告した。知事には、9月に嬉野温泉である国際忍者学会の出席を促す「密書」も手渡された。

 発端は、夢街道が佐賀戦国研究会の深川直也代表に「忍者探し」を依頼したこと。古文書の調査で、嬉野を領地にしていた蓮池藩の命で長崎に来航した外国船の情報収集などをしていた江戸時代の武士など、7人の忍者候補が浮かんだ。

 2月にあったイベントで、忍者に詳しい三重大学の山田雄司教授(日本史)が、このうち、山伏の「弁慶夢想」、武士の「古賀源太夫(げんだゆう)」「田原安右衛門良重(たばるあんうえもんよししげ)」を忍者と認定した。

 山田教授は「これまで調べられていなかったが、忍(しのび)がいたことがわかってきた。研究が進むと思う」。夢街道の現役忍者・安蔵(あんぞう)さんは「これで伊賀、甲賀、佐賀と胸を張って名乗れるようになった」と、装束からのぞく目を細めた。

 忍者学会には国内外から研究者や関係者が訪れる。「密書」をうけた知事は、やや面食らいつつ「かしこまって候」。学会では深川さんの基調講演なども予定されている。(杉浦奈実)