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 熊本県内の小学校で一斉に始業式があった9日、同県合志市のパート店員宮崎さくらさん(39)は、2年前に亡くなった次女花梨(かりん)ちゃん(当時4)の遺影とピンクのランドセルを持ち、入るはずだった市内の小学校に向かった。

 児童らがにぎやかに下校し、あたりに静けさが戻ったころ、校門前にランドセルを置き、遺影と一緒にスマートフォンで写真に収めた。そのまましばらく、そこにたたずみ、見つめていた。

 「花梨が、少し緊張した表情でこれを背負っている姿が思い浮かびます」

 花梨ちゃんは先天的な心臓病で闘病していた。2016年4月、入院先の熊本市民病院(熊本市東区)が熊本地震で被災し、転院した福岡市内の病院で5日後に亡くなった。同8月には、熊本地震による「災害関連死」と認められた。

 翌17年の夏の終わり、さくらさんは、夫で会社員の貴士さん(39)と大型ショッピングモールを歩いていて、ランドセル売り場に足が止まった。生きていれば、次の春には入学のはずだ。

 生まれつきの心臓病で常に酸素マスクが外せず、幼稚園にも通えなかった花梨ちゃんは、亡くなる約半年前の15年秋、小学校入学を翌年に控えた二つ上の長女に届いたランドセルを、うれしそうに背負っていた。「買わないとかわいそうかな、きっと欲しいだろうな」

 かわいらしいピンク色は、「き…

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