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 米フロリダ州マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で2月14日、17人が犠牲になる銃乱射事件が起きた。銃規制を求める生徒らの訴えは、テレビやSNSを通じて全米に広がった。これに賛同するイベントは日本でも開かれた。

 イベントは世界中に広がり、主催者たちによると、800カ所以上で計画された。

 名古屋市で24日午後に開かれた集会には、1992年に米国ルイジアナ州で射殺された服部剛丈(よしひろ)さん(当時16)の両親が参加した。母の美恵子さん(70)は「若者の声に、私たち大人は『ハッ』とさせられ、責任を考えさせられる。大統領選の争点になるぐらい、銃規制の機運が高まって欲しい」と語った。

 事件後の1年で約170万人分の署名を日本で集め、当時のクリントン米大統領に面会して銃規制を訴えた。今も米国の高校生を留学生として毎年日本に招き、「銃が必要ない社会」を体感してもらっている。ただ、帰国後に銃規制の声を上げる学生がなかなかいないことにもどかしさも感じていたという。それだけに、今回の若者の行動に心を打たれた。美恵子さんは「若者の声に応える大人が増えてほしい」と期待する。

 我が子を銃殺した相手を憎むことはないと2人は言う。父の政一さん(70)は「相手を殺しても生き返らない。二度と事件が起きないように対応する方が息子も喜ぶ」と語った。集会の最後。海外へ向けたビデオメッセージで美恵子さんは英語で訴えた。「若い人たちと共に行動し、より安全な国を実現させてください」

 東京・渋谷のハチ公前広場では24日夕、米国人ら約90人が「14歳 1999 コロンバイン高校」「6歳 2012 オーロラ 映画館」などと、銃乱射事件の被害者の年齢や発生した年と場所などを記した紙を掲げた。埼玉県に住む高校2年のロジャース・嵐さん(16)はいずれ米国に帰るつもりだが、「アメリカの学校に通うのが怖い。少しでも状況を変えたくて集会に参加した」と話した。翻訳家のジェニス・トルーティングさん(50)は「犠牲者が増える一方で法律は変わらない。次の大統領選に向けて規制強化の声を上げなければならない」と力を込めた。(斉藤佑介、伊藤あずさ)