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 骨折した場所を、患者自身の骨でつくった「骨(こつ)ネジ」でつなぐ。そんな治療法を、島根大医学部(島根県出雲市)が研究している。金属ネジと違って後で取り除くための手術がいらず、人工骨のネジでは炎症などの形で現れることがある、異物反応も出ないという。専用加工機の開発も進めている。

 取り組んでいるのは整形外科医の内尾祐司教授(56)と今出真司助教(39)。骨折したひざの皿(膝蓋骨〈しつがいこつ〉)を人工骨のネジで固定した20代の女性患者に、異物反応による炎症が起きたのがきっかけだった。

 金属ネジは、関節などの近くを骨折した場合、動きに支障が出る場合もあり、その時は再手術が必要になる。一方、人工骨は樹脂製で体内で溶けるものの、異物反応が生じる場合がある。手術を担当した内尾教授が、こうした問題を解決できる新しいネジはないかと考えて選んだ素材が、いずれ周囲の骨と同化する患者本人の骨だった。

 医学部倫理委員会の承認を得て、2007年に最初の手術を実施。1回の手術で、患者のすねや腰から長さ約30ミリ、直径約6ミリの骨を切り取り、加工機でネジにして、患部の骨をつなぐ。切り取った部分の骨はいずれ自然修復される。昨年までにひざや手のひら、指の骨折の12例で実施し、1年以上経過した11例中10例で経過が順調という。

 一番のネックは、金属よりもろ…

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