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 埼玉県越谷市の小さな野球防具メーカーに、海外から熱い視線が注がれている。従業員わずか4人。6年前には一度倒産。そんな「逆境」から、技術力とトップ選手の評価を武器に、愛用者を増やした。

 昨年7月の米大リーグオールスター。延長十回に決勝本塁打を放ち、MVPに輝いたロビンソン・カノ選手(マリナーズ)の右ひじを、「BELGARD」ブランドのプロテクターが守った。

 作るのは、約80年の歴史を持つ「ベルガードファクトリージャパン」。昨季の大リーグで約70人が使った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも愛用する選手が出場した。

 同社は、プロ野球の捕手のプロテクターを手がけるなど、技術は認められていたが、主力事業は大手メーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)だった。社名が表に出る機会は少なく、大手メーカーが海外に生産拠点を移すと業績が傾いた。

 2012年2月に倒産。「会社は今日でおしまいです。明日からは敷地に入ることができません」。東京都足立区の工場で当時の社長と弁護士からそう言われた時のことを、現社長の永井和人さん(56)は忘れられない。

 高校卒業後、職人として約30年働いてきた。古田敦也さん、谷繁元信さんら球史に残る選手の防具を担当し、信頼を得てきた誇りと、育ててもらった会社への愛着があった。

 「なんとしても社名を残したい」。永井さんは破産管財人と交渉してベルガードの商標を買い戻し、同僚だった職人3人を誘って再出発した。

 新会社のスタートは約4カ月後…

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