[PR]

 プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長(77)が27日、開幕直前に退団を発表した川崎宗則内野手(36)への思いを語った。この日、川崎の自由契約が正式に公示され、「本人が出した結論。残念だけど受け入れるしかない。一番つらいのは本人だからね」とおもんぱかった。

 川崎は、王会長がホークスの監督時代に頭角を現した。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックでも、王会長が監督として率いた日本代表の優勝に貢献。決勝のキューバ戦では、九回にイチローの安打で二塁から好走塁で生還して捕手のブロックを右手でかいくぐり、「神の右手」と話題にもなった。

 大リーグを経て昨季、6年ぶりに古巣に復帰し、「ムネリン」の愛称で親しまれる明るいキャラクターで序盤に停滞したチームを勢いづけた。「プロ野球選手として存在感のある選手。ファンの心の中に焼き付いているだろうし、ホークスの良い時代を彼が先頭に立ってリードしてくれた」と振り返った。

 心身に不安を抱え、自由契約を選択した川崎に対し、王会長は「自分の経験を生かして指導者として後輩たちに伝えたいものがあるはず。体調を取り戻して、自分が味わった苦しみも楽しみも感激も含めて、若い人たちにチャレンジすることの素晴らしさを教えてあげて、若い人を野球に夢中にさせてあげてほしい」とエールを送った。