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池上彰の新聞ななめ読み

 朝日新聞の3月2日付朝刊1面トップは衝撃的でした。財務省が森友学園との国有地取引の際に作成した決裁文書が書き換えられているという疑惑を報じたからです。

 これ以降、新聞各紙は「朝日の報道によると」という表現を使いながら、この問題を報じました。ライバル紙が報じた特ダネを、報じた社の名前を出して引用するのは、潔いことです。ただし、朝日の名前を出した背後には「誤報だったら朝日の責任ですから」と言い逃れられるという意識があったように見えるのですが、考えすぎでしょうか。

 それはともかく3月12日になって財務省は文書の書き換えを認めました。翌13日の朝刊各紙の1面の表現は分かれました。

 朝日の見出しは「財務省 公文書改ざん」、毎日は「森友14文書 改ざん」、東京も「森友14文書改ざん」でした。財務省の行為を「改ざん」と報じたのです。

 これに対し日経は「答弁に合わせ書き換え」、産経は「森友書き換え 理財局指示」と、いずれも「書き換え」と報じています。読売の見出しは巧妙でした。「森友文書15ページ分削除」となっていて、見出しでは書き換えとも改ざんとも書いていないのです。ただ、本文を読むと「書き換え」の表現が使われています。

 さて、財務省の行為は「書き換…

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