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 吉本興業は28日、2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの経済学者ムハマド・ユヌス氏と連携し、ソーシャルビジネスに乗り出すと発表した。利益の最大化が目的ではなく、ビジネスを通じて貧困問題や地域活性化に取り組んできたユヌス氏の知恵を生かし、得意とする「笑い」で社会課題の解決を探るという。

 吉本興業が今年2月に設立した子会社「ユヌス・よしもとソーシャルアクション(yySA)」が中心になり、全国47都道府県に移住している芸人らが各地で向き合っている高齢化や過疎化などの課題を持ち寄り、IT起業家らに引き合わせるなどして解決を目指す。ソーシャルビジネスに資金を提供するファンドの立ち上げやアジアへの展開なども計画しているという。

 28日に東京都内で開かれた記者会見で、ゆるキャラ「ユヌスくん」を披露した。ユヌス氏は「地元の知恵を生かして、一緒に解決策を見いだすことが大切。吉本の芸人はそのパワーを持っている」と述べた。

 吉本興業は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の普及活動に力を入れている。

 yySAの小林ゆか社長は「ユヌス氏とともに、これまでなじみのなかったソーシャルビジネスをお茶の間に届けたい」と意気込みを語った。(編集委員・石井徹