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 団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年に向けた介護保険制度の課題は何でしょうか。4月の介護保険料見直しにあわせ、朝日新聞が主要74自治体にアンケートしたところ、約3割が「介護人材の不足」を挙げました。自治体の現場では、介護ロボットの活用や外国人の確保など模索が続いています。(高橋健次郎

 千葉市は、施設の介護職員らが体の不自由なお年寄りをベッドや車いすに移す際に使う介護ロボットの移乗用スーツを、今年度から事業者に無償で貸し出す。体の動きを助け、大人でも楽に持ち上げることができる。

 介護職員が辞める理由の一つが腰痛だ。市の担当者は「スーツの利用で腰痛で辞める人を減らしたい。貸し出すことで使い勝手を知ってもらい、普及につなげたい」と話す。市は企業から有償で借りることにしており、具体的な機種や台数は今後詰める。

 千葉市の75歳以上の人口は、25年度に16・9万人になると見込まれ、17年度と比べると1・5倍になる。このため、介護が必要な高齢者の伸び率に現場の人材確保が追いつかず、約4千人が足りなくなるとみる。

 千葉市花見川区の介護老人保健施設「ゆうあい苑」では、16年に移乗用スーツ1台を取り入れた。厚生労働省が約50億円かけ、全国の事業所の介護ロボット導入を補助した事業を活用した。約40人の職員のうち、半数以上が腰痛を訴える。実際に使っている職員は「体を持ち上げるときに、腰への負担が減る」と話す。ただ、移乗用のスーツは着脱に時間がかかったり、動きづらかったりすることから、一度は取り入れても利用をやめてしまう施設もある。市では、使い方を現場で共有するセミナーも開く。

留学生を支援

 25年度に約1万人の介護人材が不足すると予測する横浜市は「多くの手を打たないと人手不足の解消はおぼつかない」(担当課)と、海外に目を向ける。

 昨年9月には出入国管理及び難…

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