拡大する写真・図版 映画「さよならドビュッシー」のロケ風景

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 「テレビで桐生の話題、増えたね」。最近、こんな声をよく耳にする。映画のロケも多い。いまや北関東有数のロケ地とも言われる。群馬・桐生はなぜ、映像メディアから注目されるのか。人気の秘密を探った。

市が手厚い支援

 「あっ、瑛太だ」。大学生たちが車から顔をのぞかせた。昨春、桐生であったテレビドラマのロケ現場。探偵役の人気俳優を見つけると、歓声を上げた。

 桐生がロケ地となり、2015年度に放映されたテレビや映画は76本。29本だった11年度の倍以上に増えた。いまや桐生でロケは見慣れた日常の風景だ。

 02年に、わたらせフィルムコミッション(WFC)が、全国初の民間ボランティアFCとして誕生した。WFCが映画とドラマ、08年にできた市観光交流課が娯楽・情報番組という役割分担でロケを支援。車の両輪のように機能してきた。

 市にはかつて、金融・観光係という1係しかなく「観光行政というものがなかった」と亀山豊文市長。京都・西陣と並ぶ織物の街が衰退し、製造業にも陰りがでていた。就任1年の亀山市長が課として独立させ、観光に活路を求めた。

 桐生には明治~大正のレトロな洋館などが数多く残り、ロケ場所に事欠かない。市は「海と大都会以外で桐生にないものはない」とPRし、番組や映画の制作会社を定期的に回る。その宣伝力は「役所とは思えない」と関係者も驚く。

 ロケ支援は徹底している。市観光交流課はワンストップ窓口として、ロケの要望を一括して引き受ける。制作者をたらい回しにしないためだ。市施設なら担当課に、民間住宅や飲食店ならWFCにつなぐ。

 ロケ隊が来ると、市職員が現場まで案内。20時間超のロケも珍しくないが、WFCと交代で最後まで立ち会う。急に小道具が必要となれば探しに走り、給油所の音楽がうるさければ、音量を絞るよう頼み込む。

 同課がつかんだ最初の手応えは…

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