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 御園座(名古屋市中区)が新劇場となって1日、5年ぶりに営業を再開した。こけら落としは歌舞伎俳優の松本白鸚(はくおう)さん、松本幸四郎さんの襲名披露公演。

 昼の部の口上で白鸚さんは「御園座での初お目見えから六十余年。まことに胸いっぱいの思いがござりまする」とあいさつ。幸四郎さんは「御園座初興行に初出演し、初役をつとめさせていただく初物づくしの興行、一人でも多くの方にご覧いただけるようお願い奉ります」と述べた。

 口上に続く「籠釣瓶(かごつるべ)花街(さとの)酔醒(えいざめ)」で幸四郎さんが初役となる主人公の佐野次郎左衛門を熱演すると、観客から「高麗屋」と声がかかった。幸四郎さんは夜の部「廓文章(くるわぶんしょう)」でも主人公藤屋伊左衛門を初めて演じる。千秋楽は25日。

 御園座の小笠原剛会長は「『待ちに待った』と多くのお客さんが来て下さってありがたい。いろんな声を聞きながらいい劇場にしたい」と話した。(千葉恵理子)