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 衆院は2日、国会議員資産公開法に基づき、昨年10月の衆院選で当選した衆院議員465人の資産を公開した。朝日新聞の集計によると、1人当たりの平均資産額は約2900万円。1993年の公開制度開始以降、自民党が下野した2009年衆院選後の約3150万円を下回り、過去最低となった。

 朝日新聞は公開された資産報告書に基づき、資産額について▽土地と建物の課税標準額▽預貯金▽株式を除いた有価証券を合計して集計した。衆院議員の資産公開は今回で10回目。

 平均資産額が過去最低となったのは、30億円超の巨額資産を保有していた自民党の鳩山邦夫元総務相の死去などが影響したとみられる。前回14年衆院選後の平均資産額は3463万円で、前回比で約16%(546万円)減った。

 今回、資産額で最多となったのは自民党の神山佐市(さいち)氏(埼玉7区)で9億3071万円。2位は同党の逢沢一郎氏(岡山1区)で5億10万円、3位は麻生太郎副総理兼財務相(福岡8区)の4億8682万円だった。上位20人のうち17人を自民党が占めた。前回は上位10人がすべて自民党だったが、今回は無所属の中村喜四郎氏(茨城7区)が2億7251万円で7位、立憲民主党の山内康一氏(比例九州)が2億4143万円で8位に入った。

 資産額が1億円超の議員は27人。一方、不動産、金融資産ともに「ゼロ」と報告した議員は70人で、全体の15%を占めた。初当選した新人議員56人の平均資産額は2036万円だった。

 政党別の平均資産額は、1位が自由党の1億903万円、2位が自民党の3694万円、3位が民進党の2502万円だった。昨年衆院選の直前に結成された立憲民主党(1946万円)と希望の党(1056万円)は、平均資産額で約2倍の差が開いた。

 衆院議員の各党首をみると、自由党の小沢一郎代表が2億1491万円、自民党の安倍晋三総裁(首相)が1億396万円、共産党の志位和夫委員長が1148万円だった。一方、立憲の枝野幸男代表は132万円、希望の玉木雄一郎代表は資産ゼロで、党首クラスの資産額の差が目立った。(山岸一生)

衆院議員の資産額上位20人

①神山佐市(自民・埼玉7区)9億3071万円

②逢沢一郎(自民・岡山1区)5億10万円

③麻生太郎(自民・福岡8区)4億8682万円

④新藤義孝(自民・埼玉2区)4億6171万円

⑤安藤高夫(自民・比例東京)3億5890万円

⑥鴨下一郎(自民・東京13区)3億3637万円

⑦中村喜四郎(無所属・茨城7区)2億7251万円

⑧山内康一(立憲民主・比例九州)2億4143万円

⑨平井卓也(自民・香川1区)2億1754万円

⑩田中良生(自民・埼玉15区)2億1599万円

⑪寺田稔(自民・広島5区)2億1494万円

⑫小沢一郎(自由・岩手3区)2億1491万円

⑬田所嘉徳(自民・茨城1区)1億9474万円

⑭左藤章(自民・大阪2区)1億6781万円

⑮木村哲也(自民・比例南関東)1億6322万円

⑯野中厚(自民・埼玉12区)1億6120万円

⑰伊藤忠彦(自民・愛知8区)1億4624万円

⑱土屋品子(自民・埼玉13区)1億4421万円

⑲桜田義孝(自民・千葉8区)1億3308万円

⑳白須賀貴樹(自民・千葉13区)1億2638万円

※敬称略。千円以下を四捨五入

政党別衆院議員の平均資産額

①自由党=1億903万円

②自民党=3694万円

③民進党=2502万円

④社民党=2468万円

⑤立憲民主党=1946万円

⑥公明党=1088万円

⑦希望の党=1056万円

⑧日本維新の会=588万円

⑨共産党=526万円

○無所属=5293万円

※千円以下を四捨五入。衆院会派「無所属の会」の民進党所属議員は民進として集計