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 三重県を本拠とする三重銀行(四日市市)と第三銀行(松阪市)が統合し、持ち株会社の「三十三(さんじゅうさん)フィナンシャルグループ(FG)」が2日に発足した。総資産は4兆円。東海3県では十六銀行(岐阜市)、大垣共立銀行(岐阜県大垣市)、百五銀行(津市)に次ぐ規模になる。

 三十三FGは同日、東京証券取引所第1部と名古屋証券取引所第1部に株式を新規上場した。この日の終値ベースで計算すると、時価総額は602億円。東海の地銀で時価総額が最大の百五銀(1258億円)の半分にとどまった。

 三十三FGの岩間弘会長(第三銀頭取)と渡辺三憲社長(三重銀頭取)は、この日の夕方、津市内で会見した。2020年度までの中期経営計画を発表。純利益は20年度に3割増の85億円とする方針を打ち出した。

 具体的には、名古屋都市圏や三重県で新規融資先の掘り起こしに努める。愛知、三重の事業性貸出先を18年3月期より1100件増やす。休日営業の拡充などで収益拡大につなげる。その一方、事務作業の効率化を推進。統合効果で20年度までに利益を4・6億円押し上げることを見込んでいる。渡辺氏は「お客様の経営課題やニーズに対して多様なソリューション(解決策)を提供していく」と話した。

 FG傘下の両行は、3年をめどに合併する方針を示している。マネックス証券の大槻奈那氏は「今回の計画は、統合効果をかなり控えめにみている。(経営効率化という点では)システム統合を急ぎ、店舗の統廃合に踏み切るためにも早期の合併をめざす必要がある」と話す。(細見るい)