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 1日付で県立図書館(甲府市)の館長に就任した言語学者の金田一秀穂さん(64)が4日、県庁で会見し、「人と人が触れ合い、知的刺激を与えられる図書館にしたい」と抱負を語った。

 祖父は言語学者の金田一京助氏、父は国語学者の春彦氏。自らも国語辞典の編者を務めた。現在は杏林大教授。中国や米国で日本語教師をした経験から、「アジアから来て日本語を学んでいるような人たちにも働きかけ、多様な人が県立図書館を使えるようになればいい」と話した。

 館長を引き受けた理由について「図書館は大学と比べて敷居が低く、様々な人たちが知的交流できる場としておもしろく、仕事としてやりがいがある」と述べた。ノーベル賞を受賞した科学者の大村智さんや物理学者の小林誠さんらを講演者として招いたり、自ら6回程度の連続講演会を開いたりする企画案も示した。

 北杜市には春彦氏が建てた別荘があり、年に1度は来県しているという。方言の意味が分からず戸惑ったエピソードを披露し、甲府についても「とても親しみのある街。東京生まれの東京育ちだが、第2の古里かもしれない」と語った。(平畑玄洋)