[PR]

 インド情報放送省は2日、フェイク(偽)ニュースを伝えた記者の記者証を失効させるという規制策を突然、打ち出した。しかし、報道統制につながるとしてメディアから猛反発を受け、翌日に撤回に追い込まれた。インドメディアは政権に批判的な報道もしてきたが、政権側は報道ぶりに神経をとがらせているようだ。

 インド情報放送省は記者がフェイクニュースを報道した場合、同省が発行する記者証を1度目は半年間、2度目は1年間、3度繰り返すと永久に失効させると発表した。外国メディアを含む新聞やテレビ、インターネットメディアなどの記者が対象だ。記者証は、省庁など政府取材の現場で提示が求められる。

 しかし、同省はフェイクニュースの定義を明確にしていない。3日にはニューデリーで記者の緊急集会が開かれ、猛反発を受けた。インド記者クラブのゴータム・ラヒリ会長は「来年にも予定される総選挙を前に、政権はメディアから受け続けている批判を許せなかったのだろう」と話す。(ニューデリー=奈良部健)