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 河野太郎外相が先月31日、北朝鮮について「次の核実験の用意を一生懸命やっている」と発言したことが、波紋を呼んでいる。

 米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」は今月2日、「活動は減少しており、外相の発言は衛星画像では裏付けできない」と指摘し、河野氏の発言を否定した。

 さらに中国外務省の耿爽副報道局長も3日の記者会見で、河野氏の発言を念頭に「朝鮮半島問題を対話で解決するという努力をしている最中に、足を引っ張らないでほしい」と批判。北朝鮮をめぐって各国の外交が活発になる過程で「日本は冷遇されている」とも述べた。

 「38ノース」の指摘に対し、河野氏は3日の閣議後記者会見で、「様々公開されている情報で、実験場を含む核関連施設での活動は続いている」と反論した。河野氏側には、北朝鮮で核実験に向けた動きがあるとの分析結果を示すことで、国際社会に北朝鮮の核ミサイル問題で安易に妥協することがないようクギを刺す狙いがあるとみられる。(田嶋慶彦)