[PR]

 全国を歩いて縦断しながらがんサバイバー(がんと診断された人)への理解と支援を呼びかける日本対がん協会の垣添忠生会長(76)が6日、金沢市内の4施設を訪れた。自身もがんサバイバーである垣添さんは「がんは誰でもかかる病気。決して隠さず、世の中の人ががんになっても動揺しない社会に」と語った。

 16府県目の訪問となったこの日、金沢市鞍月東2丁目の県立中央病院ではがんサバイバーら約10人と交流した。妻を肺がんで亡くした経験に触れた垣添さんは「半身を失ったようなつらさで、毎日酒を浴びるほど飲んだ」。家族のため明るく闘病生活を乗り切ったと話すサバイバーには「がんになった方はぜひ公表して、こんなに元気なんだと世の中に伝えて」と笑顔を見せた。

 垣添さんは2月5日に福岡市を出発し、7月までに約3500キロの総移動距離の大半を歩く予定だ。高額な治療費の負担に苦しむサバイバーの声も聞いたといい、「訴え続ければ光が当たって国の予算がつく。今は大変だが、発言することが大事と訴えていきたい」と話した。(田中ゑれ奈)