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 秋の自民党総裁選に向け、石破茂元幹事長がアクセルを強めている。6日の講演では他派閥との連携に触れ、持論の憲法9条改正よりも優先課題があると表明。「ポスト安倍」候補の一人で、9条改憲に消極的な岸田文雄政調会長への秋波とみられる。

 石破氏はこの日の講演で、9条改憲を「私の政治家であることの存在証明」としつつ、「政治的エネルギーをどのように分配していくかということで、その前にやらなければいけないことはいっぱいある」と主張。「多くの理解と納得なく憲法改正を拙速に行うべきではない」と述べた。

 石破氏は周囲に「憲法以外、岸田氏と考えに違いはない」と述べるなど、岸田氏が総裁選に立候補しない場合の支援に期待を寄せる。この日の発言は、連携に向けた地ならしの意味合いもありそうだ。講演では「政策の一致がないままの合従連衡はするべきでない」とも述べ、政策を軸にした連携に意欲を示した。

 石破派の中堅、若手約10人は4日夜、総裁選の公約作りに向けた意見交換会を開催。「党内の議論活性化を盛りこむべきだ」などの意見が出たという。(岩尾真宏)