2年で失った2人の我が子 いじめの傷、大人になっても

有料会員記事

田部愛
[PR]

 いじめられた心の傷は、時間が過ぎても消えることはない。長崎県島原市の北浦ひとみさん(59)は2012年に長女・萌(もえ)さん(当時19)を、14年に長男・耕平さん(当時30)を亡くした。2人とも学生時代にいじめを受け、その後の人生をもがきながら生きていた。

 優しい笑みを浮かべた若い女性と、爽やかな青年。自宅の居間には、萌さんと耕平さんの大きな写真が飾られている。テーブルの上には、2人の姿をした人形が置かれている。「こうすると、2人が見守ってくれているような気がして」

 93年4月に生まれた萌さんは両親と2人の兄に愛され育った。子どもが大好きで絵や音楽が得意だった。「萌は『保育士になりたい』と言ってた。私はテレビの『うたのお姉さん』がぴったりだと思ったんだけど」とひとみさんは言う。

 萌さんは長崎市に住んでいた中学1年の時、いじめにあった。いじめられていた同級生をかばおうとしたことが、きっかけだった。所属していたテニス部のボール拾いを一人でさせられたり、すれ違う時に暴言を吐かれたりした。

 「笑顔でいないと、みんなを…

この記事は有料会員記事です。残り1317文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら