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 北朝鮮北部の両江道三水郡(リャンガンドサムスグン)で3月22日、韓国の歌謡曲を聴いて踊った未成年6人に対する公開裁判があったと北朝鮮関係筋が明らかにした。6人はいずれも16~17歳。反国家陰謀罪で4人には労働鍛錬刑1年が宣告された。残る2人の詳しい刑罰は明らかになっていないが、量刑が重い受刑者を対象にした教化所(刑務所)に送られたという。

 三水郡は北部に鴨緑江が流れる中朝国境地帯。裁判では、6人は北朝鮮が禁じた韓国歌謡曲約50曲を聴いて踊ったほか、USBメモリーに複写して他人に渡そうとしたと説明された。裁判には最高検察庁の検事も参加し、当局が事態を重視している様子がうかがえたという。

 北朝鮮の平壌では4月1、3両日に、韓国芸術団による公演が行われた。金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長と李雪主(リソルチュ)夫人も1日の公演を鑑賞。正恩氏は、韓国の歌手趙容弼(チョーヨンピル)さんや女性アイドルグループ、レッド・ベルベットらとも面談した。

 別の関係筋によれば、正恩氏は1日の公演に、海外居住経験があり、西洋音楽などにも慣れ親しんだ30代の若い党員らを聴衆として優先的に選抜した。関係筋の一人は「平壌での公演で起きたことは、北朝鮮のほんの一部の姿に過ぎない」と語った。(ソウル=牧野愛博)