【動画】8年ぶりに再会した「浜下り神事」=杉村和将撮影
[PR]

 広野町の鹿嶋神社に伝わる「浜下(はまくだ)り神事」が8日、町内で行われた。太鼓とはやしの音色から「タンタンペロペロ」の通称で大切にされてきた春の祭り。震災と原発事故による中断から8年ぶりの再開となった。

 担ぎ手25人が神輿(みこし)を担いで町内を巡回。町の人たちが道沿いで出迎え、賽銭(さいせん)を渡したり、拍手を送ったりして復活を祝った。ハイライトは海でのみそぎの儀式「潮垢離(しおごり)」。担ぎ手たちは波が打ち寄せる浜辺に下り、海に入って神輿を3周させながら「ワッショイ」と声をあげた。

 原発事故での全町避難に加え、神社周辺は津波で大きな被害を受けた。祭り再開では人手不足が課題となる中、ふたば未来学園高の生徒2人や東京電力社員3人、町の応援職員も参加した。氏子総代の根本賢仁(まさひと)さん(71)は「地域の人の結束で祭りを再開できたことに感謝したい」と喜んだ。(杉村和将)