【動画】ハリルホジッチ監督の解任と西野朗氏が後任に就くことを発表する日本サッカー協会の田嶋幸三会長=瀬戸口翼撮影
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 日本サッカー協会の田嶋幸三会長は9日、東京都内で記者会見を開き、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)を7日付で解任したことを明らかにした。後任には日本協会の西野朗(あきら)技術委員長(63)が就任し、6月14日に開幕するワールドカップ(W杯)ロシア大会で指揮を執る。W杯本大会での日本人監督は、岡田武史氏以来2人目。西野新監督は12日に会見する予定。

 W杯まで残り約2カ月での解任について、田嶋会長は「選手との信頼関係が薄れてきたことなどを総合的に評価した。W杯で勝つ可能性を1%でも2%でも上げたかった」。複数の関係者によると、ハリルホジッチ監督は練習中に意見してきた選手を代表メンバーから外したり、代表スタッフからの助言を無視したりすることが相次ぎ、周囲との溝が深まっていた。3月下旬に欧州であったマリ、ウクライナとの親善試合を1敗1分けで終えた時点で、田嶋会長は「みんなで監督をサポートしようと努力してきたバランスが崩れた」と判断したという。

 西野新監督は、1996年アトランタ五輪で日本を率いてブラジルを破る「マイアミの奇跡」を演出した。Jリーグでは柏やガ大阪などを率い、J1最多の270勝を挙げている。日本サッカー協会を通じて、西野新監督は「このような状況について、技術委員長として責任を感じている。このタイミングでの監督交代は非常に難しいが、全身全霊で取り組んでいく」とコメントした。田嶋会長は「これまでの準備を見てきたのは西野さん。W杯までたった2カ月で、内部昇格しかないと思った。短いからこそ集中できる」と語った。(清水寿之