元大蔵事務次官で日本たばこ産業(JT)社長や東京証券取引所理事長を歴任した長岡実(ながおか・みのる)さんが2日、老衰で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で営んだ。後日、お別れの会を開く予定。連絡先はJTのIR広報部(03・3582・3111)。

 47年に大蔵省(現財務省)に入り、官房長、主計局長などを経て79年に事務次官。退官後の82年に日本専売公社総裁に就任、85年の民営化に伴って日本たばこ産業の初代社長を務めた。88~94年に東証理事長を務めた。

 財政通で知られ、著書に「素顔の日本財政」などがある。退官後も同省への影響力を残して「大蔵省のドン」と呼ばれたこともある。

 79年、鉄建公団の不正経理事件にからんで大蔵官僚が過剰接待を受けていた疑惑が発覚し、戒告処分を受けた。98年にはプロ野球セ・リーグ会長に内定していたが、過剰接待など一連の大蔵スキャンダルで大蔵官僚OBにも厳しい目が向けられ、就任辞退に追い込まれた。