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 奄美大島の渓流沿いで、絶滅の恐れがあるツツジ科の花が咲いている。白い花びらが清楚(せいそ)なアマミセイシカと、燃えるような赤が印象的なケラマツツジ。新緑の森に囲まれた清流で美しさを競っている。

 アマミセイシカはこの島だけに自生する固有種で、樹高は7~8メートル。日本植物分類学会員の山下弘さん(66)=奄美市=によると、花の大きさは5~8センチで咲き始めは淡いピンクだが、開花後は白に変わる。園芸用の採取や森林伐採などで激減し、環境省のレッドリストで絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧ⅠA類」に分類されている。

 ケラマツツジは同島から沖縄にかけて分布する高さ1~2メートルの低木で、枝先に直径5センチほどの花を2~4個つける。名前は沖縄・慶良間諸島に由来する。美しさから奄美大島の大きな株はほぼ採り尽くされ、絶滅危惧Ⅱ類となっている。(外尾誠)