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 日本美術史上の名作の数々を、作品同士のつながりに着目して紹介する「名作誕生――つながる日本美術」(朝日新聞社など主催)が13日、東京国立博物館平成館(上野公園)で開幕する。12日に内覧会があったほか、音声ガイドを担当したタレント壇蜜さんが会場を訪れ、展示作の菱川師宣筆「見返り美人図」の女性に扮した経験などを話した。

 奈良時代の仏像から近代絵画まで、国宝や重要文化財を含む130件を展示。雪舟、宗達、若冲の3巨匠の作品が生まれた過程に焦点を合わせたコーナーも見どころの一つだ。

 師宣の「見返り美人図」は人物画・風俗画のつながりの流れで紹介されている。

 「見返り美人」は17世紀後半、江戸の最新ファッションに身を包んだ娘が歩みの途中でふと足を止めて振り返った姿を描いている。後ろを振り返る姿は、国宝「風俗図屛風(びょうぶ)」(展示期間5月15~27日)や重要文化財「湯女(ゆな)図」(同4月13日~5月13日)にも見られる。

 また、視線の先は、画面の右外にある。岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屛風」(全期間展示)では、交わされる視線を通して人間の内面に切り込んだと評される。師宣は視線の先を描かないことで、見る側の想像をかき立てる。

 壇蜜さんは2月、展覧会と週刊朝日のタイアップ企画で、見返り美人に扮した。「吉弥結び」の帯や、「玉結び」の髪形を再現して撮影に臨んだ。その経験について、壇蜜さんは「しなを作って振り返るしぐさが、日本舞踊と共通していると感じました。師宣は、女性のしぐさの美しさ、着物をきれいに見せる角度を知り尽くしていたのではと思います」と話した。

 また、若冲の「仙人掌(さぼてん)群鶏図襖(ふすま)」前で報道各社の撮影に応じ、「絵があまりに生き生きしているので、秋田で飼っていた比内地鶏の尾の曲がり具合や、目や足を思い出したほどです。最高の状態で展示されている多くの名作を、それぞれ目に焼き付けて帰りたいです」と語った。

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 展覧会は5月27日まで(月曜休館。4月30日は開館)。午前9時30分~午後5時(金・土曜は午後9時、日曜は午後6時まで)。一般1600円、大学生1200円、高校生900円。中学生以下無料。公式サイトはhttp://meisaku2018.jp/別ウインドウで開きます