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 東京都羽村市の市立羽村第三中学校のテニスコートに訓練中の米軍輸送機からパラシュートが落下した問題で、在日米軍横田基地の第374運用群司令官マーク・ムラーキー大佐が11日、市役所や学校を訪れ、謝罪した。だが一方、訓練を12日に再開する方針も表明。市側は「訓練再開より先に原因究明を」と訴えている。

 大佐は午後に市役所を訪れ、並木心市長と会談した。市長が「オスプレイの配備計画もあり敏感になっている」と市民感情を説明して訓練の中止などを求めたことに対し、大佐は訓練の安全性を高めるよう内部で協議すると述べつつ、12日の訓練再開を告げたという。横田基地は、全てのパラシュートに異常がないことを確認したとしている。

 会談後、市長は「原因究明がポイントだったが、十分納得できるという説明ではなかった」と話した。訓練が再開された場合、基地周辺の6市町で対応を協議するという。

 落下から2日後の訓練再開の方針について、地元の市民団体「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の高橋美枝子代表は「何が解明したのか。早すぎる。とても反省しているとは思えない」と批判した。

 市は会談に先立ち、「一歩間違えれば人命に関わる重大な事故につながる事態で看過できない」として在日米軍と防衛省に抗議文を出していた。都と同市を含む基地周辺6市町でつくる連絡協議会(会長・小池百合子都知事)も11日、原因究明と再発防止などを要請する文書を在日米軍と防衛省に郵送した。

 横田基地の在日米軍機を巡っては、昨年7月と12月にも、飛行後の点検で輸送機の部品がなくなっていたことが判明。被害は報告されていないが、飛行中に落下したとみられる。(山浦正敬、古城博隆)