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それぞれの最終楽章 在宅医療(1)

佐々木淳・悠翔会理事長(在宅医)

 家族らに囲まれ自宅で過ごし、自分らしい最期を迎えたい――。そう願う人たちを支えるのが在宅医療です。私が担当した患者さんのケースを、今週から紹介していきます。

 まず、57歳で肝細胞がんで亡くなった男性です。仕事は、フリーのシステムエンジニアでした。

 東京都内の少し古めのマンションに住んでいました。最初の訪問診療で部屋に入った瞬間、「自分たちで小さな幸せを築いているなあ」という雰囲気が伝わってきました。ご家族は、奥さん、高校生の息子さん2人、そしてワンちゃんでした。

 男性は、病院で積極的な治療を…

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