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 イノシシやシカによる農作物被害を減らそうと、県は今年度、捕獲専門チームを作り、5月から県内5市で活動を始める。2016年度から行っている、県の捕獲技術研修を終えた若手狩猟者ら16人が、わなを使って捕獲に当たる。

 県自然保護課によると、県内のイノシシとニホンジカの生息数は年々増加。推定生息数は、ニホンジカが1038頭(16年度)、イノシシが4872頭(15年度)。特に、イノシシによる農作物被害は深刻で、昨年度の被害額は7250万円と過去最高になった。

 一方、銃猟免許の保持者の高齢化で、捕獲の担い手が減少。そこで県は16年度から、銃猟免許を持つ若手にわなによる捕獲にも取り組んでもらおうと、獲物の通り道に仕掛けて足がはまると逃げられなくなる「くくりわな」の使い方などの実地研修を重ねてきた。チームは、研修を終えた若手8人と県猟友会のベテラン8人の計16人で結成。県は、20年度までには30人に増やしたいという。

 今年度の捕獲は、チームや農業者、狩猟者による捕獲を合わせ、県全体でイノシシ4409頭以上、ニホンジカ177頭以上を目指す。同課の担当者は「冬場も含めて効率的な捕獲方法を探り、先手を打っていきたい」と話す。(竹田和博)