【動画】国会前でろうそくを模した小型ライトのあかりを手に安倍政権打倒のデモがあった=角野貴之撮影
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 森友学園をめぐる公文書改ざんや、憲法9条に自衛隊を明記する自民党の改憲案にキャンドルを掲げて抗議するデモが14日夜、国会前であった。作家の澤地久枝さんが中心になって呼びかけ、小雨の降るなか、数百人が参加した。

 オレンジ色の小型ライトを持つ参加者らのもう片方の手には、「アベ政治を許さない」のプラカード。2月に死去した俳人の金子兜太さんに澤地さんが頼んで揮毫(きごう)してもらった言葉だ。

 澤地さんは、民主主義を支える公文書が改ざんされる政権下で、9条改憲論議が進むことに「言い表しようのない怒り」を感じてきたという。数時間前には同じ場所で数万人規模のデモもあったが、別の形での意思表示を模索していた。韓国の市民が朴槿恵(パククネ)政権に抗議するため、ろうそくを手に集会をしていたのを参考にしたという。

 参加した東京都内の生原美典(はいばら・よしのり)さん(54)は、「政治も行政もめちゃくちゃ。民主主義の根幹が壊れるなかで、9条改憲を問う資格はない。いても立ってもいられず、駆けつけた」と語った。

改憲派学生、渋谷駅で訴え

 東京・JR渋谷駅前で14日、若者グループ「にっぽん憲法プロジェクト」が「今こそ若者から改憲議論を」と訴えた。

 この団体は憲法を語るイベントやネット上で改憲の機運づくりを試みてきた。都内の大学3年生で、予備自衛官補として訓練を受けているという木原祥利さん(21)は、自民党による9条への自衛隊明記案について、「国土を必死に守っている自衛隊が憲法によって存在を否定され、差別されている。自衛隊への恩返しのためにも、憲法を変えよう」と訴えた。

 静岡県から駆け付けた大村篤志さん(29)は、緊急事態条項の必要性を強く訴えた。「憲法の財産権保障は大切だが、大災害の発生時、それが人命救助の足かせになる場合もある。緊急事態を想定した条文が憲法にあれば、救える命を救えると思う」と通行人らに呼びかけた。