鳥取)旧国鉄倉吉線を歩こう! 探訪マップ
斉藤智子
鳥取県倉吉市内に残る旧国鉄倉吉線の鉄道遺構を紹介した探訪地図を、倉吉観光マイス協会が制作した。3月末に5千部を発行し、白壁土蔵群やJR倉吉駅の観光案内所、倉吉線鉄道記念館などで配布している。
倉吉線は1912(明治45)年に当時の上井駅(現・倉吉駅)―倉吉駅(後の打吹駅、現在は駅跡に倉吉線鉄道記念館を整備)間の4・2キロを結んで開業し、58年には山守駅(同市関金町)まで延伸した。総延長19・81キロに九つの駅があり、一時は岡山県・勝山までの延伸計画もあったが、バスやマイカーの普及に伴い85年春に廃止された。
探訪地図は当時の路線図に沿って、駅や踏切の跡、今は使われていない鉄橋、レールが残存する関金町内のトレッキングコースの見どころなど21のスポットを紹介。企画・制作にあたった協会の塩川修さん(47)が小学生の頃から撮りためた写真のほか、地元を撮り続けてきた住民や元国鉄職員、同志社大学鉄道同好会OBから提供を受けた写真をふんだんに使い、当時と現在の風景を見比べられるようにした。倉吉線の歴史や倉吉線を走った車両も掲載している。
「廃線から30年以上が経ち…