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 トヨタ自動車は16日、レンタカー利用時に使えるスマートフォン向けアプリの提供を始めた。近年は車を持たずに必要なときだけ借りる人が増加。「車をつくる会社からモビリティー(移動手段)の会社へ変える」(豊田章男社長)と宣言する同社は、レンタカーサービスを拡充している。

 アプリは、全国に約1200店ある「トヨタレンタリース」で車を借りる際の予約に使える。すでに運営しているホームページから予約する場合に比べて操作数を半分以下に抑えた「かんたん予約」と、乗りたい車種を指定できる「こだわり予約」を用意。スマホ画面で返却までの残り時間を表示したり、緊急時に車を借りた店と連絡がとれたりする機能もある。

 今月2日からは一部のトヨタレンタリース店で同社の高級車ブランド「レクサス」の貸し出しもスタートさせた。外国人訪日客の増加もあって高級車のレンタカー市場は拡大し、その需要を取り込む狙い。最新車種とモデルチェンジ前の車の両方を用意し、比較的安い料金でも借りられるようにしている。

 トヨタによると、国内でレンタカーに使われる車の台数は2013年末の約61万台から17年末には約80万台まで増加。トヨタレンタカーの利用者も09年から9年連続で増えているという。店舗を介さずに短時間でも気軽に借りられる会員制のカーシェアリングも普及しており、新車を買って所有する個人客は少なくなることが予想される。

 このためトヨタは車を売るだけでなく、移動にまつわるさまざまなサービスを通じて稼ぐことをめざす。昨年末には自動車リースやレンタカーを手がける東京都内の傘下企業を再編すると発表。レンタカーやリースの既存事業に加え、カーシェアなどの新サービスも強化していく方針だ。(初見翔)