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 64歳で初めてパソコンを触った主婦の溝井喜久子さん。83歳になった今、短い言葉をネット上で世界に向けて投稿できるツイッターを使って、「朝から晩までつぶやいて」います。人生経験を感じさせる言葉や戦時の体験談に、約9万人が注目しています。

 朝5時、目が覚めるとすぐ布団の中でツイッターをチェックする。使うのは、新しいもの好きが高じて買い集めた12台のタブレット端末のうち、特に愛用するiPad。アカウント名は「@kikutomatu」。前の晩につぶやいた言葉に、世界中から返事が届く。

 1時間かけて、一つ一つに返信したり、思いついたことを新たにつぶやいたり。手作りの食事の写真を載せると「今日もおいしそうですね」と感想が届き、数時間目を離すと「静かだけど、どうしたの?」。約9万人が「フォロワー」として溝井さんのつぶやきを追う。その数は映画監督の是枝裕和さんや「PPAP」で人気者になったピコ太郎さんと同じくらいだ。

 「人をせせら笑う人、自分を上等な人間とおもっている。上等な人は人をせせら笑わない」「戦争って人の命無駄にするが、お金もすごく無駄に使うんです。その為人の生活を圧迫するのです。お金のことはあまり言われないけど」――。そんな言葉がフォロワーにリツイート(転載)され、さらに多くの人に読まれることも。布団に入る午後8時ごろまで、多いと1日50回以上、つぶやきまくる。

 大学を卒業し、高校教師として生物を教えた。26歳で結婚し、専業主婦に。息子2人を育てた。

 家庭用パソコンが普及し始めた1990年代末、夫の株取引の記録のために表計算ソフトを使おうと、パソコンに初めて触った。当時64歳。ニュースでわからないことを知りたい。友人が撮った写真を発信してみたい。知的好奇心や「~したい」という思いの赴くままに、ネットサーフィンやホームページ作りを習得。ツイッターは2010年に始めた。

 最初はつぶやきを読んでくれる人はほとんどいなかった。プロフィル欄に年齢を入れると「お年寄りへの固定観念があるのか、もっと若いのでは、と疑われた」。

 3カ月ほどして、戦時の体験を…

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