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 フィギュアスケート男子で高橋大輔や羽生結弦(ANA)らと競ってきた2014年ソチ五輪銀メダリスト、パトリック・チャン(27)=カナダ=が16日、現役引退を発表した。カナダ・スケート連盟を通じ、「新しい挑戦に移るときが来た。自分の経験が、若手を勇気づけることにつながっていけば」と声明を出した。

 チャンはオタワ出身。高いスケーティング技術を持ち、世界選手権では11年大会から3連覇した。かつて高橋大輔は「比べられると、自分のスケーティングは問題が目立つ」と言い、羽生も「あのスケーティングをしながらジャンプを跳ばれると、もう勝つすべがない」と話したことがある。

 チャンは14年ソチ五輪で、カナダ初のフィギュアスケート・シングルでの金メダルを期待された。だが、重圧に弱い繊細なスケーターだった。簡単なジャンプでミスをし、羽生が金メダルに輝いた。

 今年2月の平昌五輪では個人で9位だったものの、団体で男子フリー1位となり、悲願の頂点に立った。06年に90歳で亡くなったコーチ、オズボーン・コルソン氏に捧げる金メダルでもあった。「僕を信じてくれ、機会を与えてくれてありがとう」と亡き恩師に向かって言った。

 チャンは、カナダ・スケート連盟のホームページで「カナダのためにスケートに取り組むことは名誉であり特権だった。自分の夢や願望を満たすことができた」とこれまでのスケート人生を振り返った。同連盟は、チャンを「スケートのレジェンド」とたたえた。