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 核兵器の開発や使用などを禁じた核兵器禁止条約の国連での採択に貢献し、昨年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の国際運営委員、川崎哲(あきら)さん(49)が16日夜、大阪市内で講演した。近く想定される米朝首脳会談を前に「北朝鮮の核問題の解決に、核禁条約を活用すべきだ」と話した。

 川崎さんは米朝首脳会談に向けた動きを「歓迎すべきだ」とする一方、非核化の国際的な検証制度は定まっていないとも指摘。核禁条約はその手法を明記する唯一の条約だとして、有用性を強調した。

 講演は、全ての国に核禁条約への参加を求める「ヒバクシャ国際署名」の大阪での推進団体が企画した。

 米国の核抑止力に頼る日本政府は、核禁条約に交渉段階から参加していない。川崎さんは条約の存在が日本国内で十分知られていないとして、SNSなどで広め、国際署名の数を増やすよう呼びかけた。また、日本と同様に米国と同盟関係にあるノルウェーなどで同盟関係と核禁条約の両立を探る調査が始まっている、とも指摘。日本でも国民的な議論が必要だと訴えた。(太田航)