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 岡山県を中心に路線バスを運行する両備(りょうび)グループ(岡山市)は17日、同社の基幹路線に並行する新路線の認可を違法とし、国土交通省に取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。新路線の運行は27日に始まる予定で、両備側は認可の執行停止も申し立てた。

 国交省は今年2月、岡山市のJR岡山駅付近と西大寺地区を結ぶ路線に参入する八晃(はっこう)運輸(同市)の運行計画を認可した。両備の路線に比べ運賃が30~55%安い。両備側は「関係の地権者にバス停設置の了解を得ていないなど重大な瑕疵(かし)がある」と主張している。

 両備側は、経営の柱としてきた西大寺線の収益が奪われれば、他の赤字路線の維持が困難になると反発。今月9日に国交省に認可取り消しを申し入れたが、同省から明確な回答はなく、提訴を決めたという。国交省中国運輸局は「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。

 両備グループの2労組も認可に抗議し、今月下旬にストを計3回実施する方針を会社側に伝えた。27日には高速バスや貸し切りバスを除く岡山県内の全路線で運行を止める計画という。(加戸靖史、村上友里)