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 「塀のない刑務所」として知られる松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)から受刑者の男が逃げた事件で、上川陽子法相は17日、潜伏先とみられる広島県尾道市の向島に、大阪や福岡、高松などの刑務官計96人を派遣したと明らかにした。島内の小中学校や幼稚園、保育園など18カ所を24時間態勢で警戒に当たらせるためという。

 法務省によると、地元住民から「怖くて学校のグラウンドが使えない」といった声が寄せられており、派遣を決めた。上川氏は「一日も早い身柄の確保と地域の安全のために全力を尽くす」と述べた。

 逃走したのは、窃盗罪などで服役していた平尾龍磨容疑者(27)。8日夜に同作業場から逃げ、盗んだ車で向島に入ったとみられる。民家などで盗みを繰り返しながら島内に滞在している可能性があるという。(浦野直樹)