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 香川県は18日、国の特別名勝・栗林(りつりん)公園(高松市)の池でコイがコイヘルペスウイルス病(KHV病)により大量死し、国の指針に基づいて園内の残り約750匹をすべて殺処分すると発表した。

 県栗林公園観光事務所などによると、園内では六つの池にニシキゴイとマゴイが約1千匹いたが、2月初旬からこれまでに247匹が死んだ。県が死んだコイを検査し、17日にKHV病と確定したという。すでに池からの排水を止めており、今後すべてのコイを殺処分する。

 江戸時代から続く日本庭園の栗林公園は、池を優雅に泳ぐコイが見どころの一つ。だが、野鳥に食べられるなどして数が減り、県や地域住民らでつくる団体は2016年、若いニシキゴイを放流しようと、インターネット上で出資を募るクラウドファンディングを実施。目標の60万円を大きく上回る250万円が82人から集まり、17年までに計400匹を放流した。

 1万円以上の出資者52人にはコイの命名権も与えられ、自分や孫にちなんだ名前などを付けていた。同事務所の担当者は「こんなことになり残念。ご支援いただいた方には申し訳ない」と話した。(多知川節子)