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 大津市は19日、1日時点で認可保育施設に入れなかった待機児童が58人いたと発表した。2015年度から3年連続で待機児童数はゼロを続けていたが、保育士不足などが影響した。越直美市長は同日、緊急事態宣言を出し、施設整備などを急ぐ考えを示した。

 市によると、今年度の利用申し込みは2253人で、前年度の2028人と比べて225人増えた。142人が入所できなかったが、国の定義に基づく待機児童数は58人だった。市保育幼稚園課は「3年間待機児童ゼロが続き、大津市に預けたいと思う人が増えた」とみている。国が昨年、待機児童の定義を見直したこともあるという。

 希望する自宅近くの園に落選し、30分未満で通える別の園があるのに、「通勤経路からみて通うのが不便」との理由で入園しなかった場合も、待機児童にカウントするようになった。こうしたケースはこれまで待機児童数に入れなかった。

 一方、保育士不足で受け入れは容易ではない。市によると、市内79園の認可保育施設の約8割は、保育士不足で入所定員を広げられないという。

 市は19日に「待機児童緊急事態宣言」を出し、早急に対策プロジェクトを立ち上げ、施設整備などを進めるという。越市長は「政策の優先順位は施設と保育士の確保。具体的な対策を考えたい」と話した。(山中由睦)