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 アフリカのサブサハラ諸国で輸血用に貯蔵されている血液の約4分の1にマラリアの原虫が寄生していた――。英オックスフォード大学の科学者らが19日までに、そんな調査結果を発表した。血液の提供を受けた人がマラリアに感染するリスクが高まるとして、検査体制の強化などを求めている。

 同大学のセラリ・フィアマニャ氏らは、サブサハラの9カ国で2000~17年の間にまとめられた血液提供者に関する調査を分析。平均して血液の23・46%にマラリアの原虫を確認したという。「血液の提供者かバッグなどの所持品にマラリア原虫がいた可能性がある」と指摘している。

 マラリアは血を吸うハマダラカを媒介に伝染。発症すると、高熱や頭痛、吐き気を引き起こし、悪性の場合は脳に感染したり、腎不全などを起こしたりして死亡することがある。

 世界保健機関(WHO)によると、16年の世界のマラリア患者数は推定で約2億1600万人。約44万5千人が死亡した。マラリア感染の約90%がサブサハラ49カ国で起きているという。(ヨハネスブルク=石原孝

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