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 200万部を超える大ベストセラーになった漫画「君たちはどう生きるか」(マガジンハウス刊)。同書には原作者として「吉野源三郎」と記されているが、最初に出版された1937年の書籍には共著者として「山本有三」の名前が記されていた。

 「君たちはどう生きるか」はもともと、劇作家・小説家の山本有三(1887~1974)が35~37年に編纂(へんさん)した子ども向け教養書シリーズ「日本少国民文庫」(全16巻、新潮社刊)の一冊として出版された。編集を手がけた一人が、児童文学者や編集者として活躍した吉野源三郎(1899~1981)だった。

 満州事変が勃発した31年、吉野は治安維持法違反の疑いで検挙され、1年半投獄される。以前から親交のあった有三は吉野の身元引受人になり、失業していた吉野を「文庫」の編集主任に抜擢(ばってき)。さらに、当初は有三が手がける予定だった「君たちはどう生きるか」の執筆も吉野に任せた。

 「有三は重い目の病気にかかっていた。それで才能を評価していた吉野に任せたようです」と山本有三記念館(東京都三鷹市)の学芸員、三浦穂高さん(32)。有三との共著として出版された理由について、三浦さんは「もともと有三が書く予定だったことや、有三がすでに著名な作家で、文庫の看板だったことがあるのでは」と推測する。吉野の単著とされたのは戦後になってからだという。

 原作は、主人公の「コペル君」…

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