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後藤広史さん(日本大学准教授)

 子どもの貧困に対する支援の手立ては、行政による生活保護のような金銭給付や個別の相談援助などに限られていました。

 そこへ、子ども食堂という新しい民間の動きが出てきたことは、歓迎しています。地域の大人が子どもを見守り、子どもにとって親以外との関係を育む土壌が生まれるのなら、とてもいいことです。

 生活に困窮する人たちは、地域とのつながりが途切れがちです。子ども食堂は、移動しなくても生きていけるだけのつながりをつくり出す可能性も秘めていると思います。

 でも、この取り組みをめぐる社会の動きには、気がかりな点がいくつかあります。

 まず、貧困問題が分断されて語られる点です。「子どもの貧困」「下流老人」などの言葉で、共感が集まりやすい特定の世代や人たちに焦点があたり、対策につながる。悪いことではありませんが、「大人の貧困」をみてきた立場としては、貧困の全体像をとらえようという視点が、弱まっているように思えます。

 子どもは自己責任を問われない存在です。大人のホームレスも、子どもの貧困から続く要因が絡み合っていることもある。なのに、貧困が共感度の高さで序列をつけられてしまい、「大人の場合は自己責任」という考えが強まらないか、懸念します。

 子ども食堂にもいろいろなかた…

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