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二本松一将さん(札幌学院大学研究生)

 僕が小さいときに出会いたかった場所、それが子ども食堂です。

 配送会社員の父の年収は400万円ほど。主婦の母は精神的に不安定で6歳下の弟と僕はたたかれ、食事はスーパーの弁当ばかり。近所からは「仲良し」と思われていたけれど、16歳の誕生日に両親は離婚。人間不信から拒食症や不登校にもなりました。家は借金返済で余裕がなく、高校から学費と食費は週6日、すし屋のバイトで稼ぎました。

 ぜんぶ自分が悪いと言い聞かせ、なかなか悩みを打ち明けられなかった。でも、バイト先のおばちゃんはおにぎりや総菜をつくってくれ、秋葉原の派遣のおっちゃんは、牛丼をごちそうしてくれた。生きるって悪くないと思えるようになり、奨学金で大学に進学しました。

 子どもがいつでも話し相手やロールモデルに出会える場所をつくりたいと、大学3回生のとき北海道江別市で同級生と食堂を立ち上げました。

 週1回、子どもや親、地域の大人から喜ばれましたが、僕たちが卒業すると、求心力を欠いて休止に。だれでも運営できるしくみや、安全安心の環境をつくる重要性を痛感し、いまは北海道内131の食堂研究を続けています。

 全国で食堂が急増し、一般の人も広く認知されているいま、大人たちは資金繰りや安全への配慮に気を取られがちです。そして「本当に困っている子に来てもらえないで悩む」との声も多く聞きます。

 僕はちょっと違うんじゃないの、と思ってしまいます。

 大事なのは、目の前の子どもた…

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