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 プロボクシング元世界3階級王者の井岡一翔(かずと)氏(29)=昨年12月に引退表明=の父・一法(かずのり)氏(50)と、一法氏が代表取締役を務めるジム経営会社が大阪国税局の税務調査を受け、2015年までの約4年間で計約3億5千万円の申告漏れを指摘されたことがわかった。うち約2億円は所得隠しと認定された。追徴課税は重加算税を含め1億数千万円という。

 日本ボクシングコミッション(JBC)などによると、一法氏は世界王者2人を出した「井岡ボクシングジム・プロフェッショナル」(大阪市)を経営。個人で運営や興行などを手掛けてきたが、13年12月に自らを代表取締役とする「一伸」(堺市)を設立し、これらの事業を法人に引き継いだ。

 ボクシングの興行はチケット収入やスポンサー料、テレビ放映権料などが主な収益となる。関係者によると、一法氏と同社は、一翔氏らの試合のチケット収入やスポンサー料を実際よりも少なく申告。ジム内に開設した整骨院の療養費なども計上していなかったという。国税局は、これらの一部が重加算税の対象となる仮装・隠蔽(いんぺい)行為に当たると判断したとみられる。

 一法氏側は朝日新聞などの取材に「指摘を受け、納得した部分についてはちゃんと修正し、納めるべきものは納めた」としている。

 一法氏は、元世界2階級王者の井岡弘樹氏(49)の兄。(大部俊哉)