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 けがや、やけどをした子どもの傷痕を目立たなくするには、早めに形成外科を受診して――。5日の「こどもの日」にあわせ、日本創傷外科学会と日本形成外科学会が呼びかけを始めた。「傷や傷痕を治すプロ」として、形成外科医の存在を知ってほしいという。

 形成外科は病気で失うなどした鼻や乳房などの再建のほか、皮膚の傷の治療なども専門とする。だが、整形外科と混同されることも多く、認知度は必ずしも高くない。

 とくに子どもはけがをしやすいが、受診が遅れて治療が長引き、傷痕が目立ってしまうこともあるという。現状を変えたいと、「子ども(キッズ)」と「傷(キズ)」をかけて昨夏、5月5日を「キッズの日はキズケアの日」として、日本記念日協会(長野県佐久市)に登録申請し、認められた。専門医のいる施設でのポスターの掲示や市民公開講座などを通じて、啓発を始めた。

 神戸大の寺師(てらし)浩人教授(形成外科学)によると、縫い方の工夫などで、できるかぎり傷痕が残らないようにできる。皮膚の内側を縫ってぴったりと合わせられれば、外側は縫わずにテープで固定。抜糸後も外来で固定方法などを指導する。やけども患部を保護する専用のシートを使って痛みを軽くし、早い治癒を目指す。やけど痕が目立つような色素の沈着が起きないように、紫外線を避ける方法などを助言するという。

 寺師さんは「日本形成外科学会員は約5千人。近くにある形成外科を知っておき、子どもにかぎらず、傷ができて困ったときは受診してほしい。きれいに治るように考えます」と話す。日本創傷外科学会のサイト(http://www.jsswc.or.jp/doctor.html別ウインドウで開きます)に、専門医と所属する医療機関の一覧がある。(鈴木智之)