衣笠祥雄さんは現役を引退した1987年オフに朝日新聞社嘱託となり、29年間にわたって名物コラム「鉄人の目」などを執筆した。
親しい記者の手ほどきを受け、自ら文章をつづることにこだわった。手書きからワープロになると、ゴルフに行く際も持参し、宿泊先でキーボードを打つ練習をしていたという。
文章を書く作業が長年の習慣になっていたようで、70歳になった2017年1月で契約を終えた後も、頻繁に自身の考えをまとめて野球担当記者にメールで送って下さっていた。
開幕直後の今月2日に届いた文章が「遺稿」となった。「パ・リーグは西武が走りそう」などとシーズンを占った内容を、「鉄人の目」の最終回として、読者の皆様にも紹介したい。
今年2月28日には、同学年…