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 韓国が27日に板門店で開かれる南北首脳会談の夕食会で提供するデザートの飾り付けに、日韓が領有権を争う竹島(韓国名・独島)が描かれることがわかった。民族団結の象徴としてデザートに乗せたチョコレートの「統一旗」の一部として描かれたもので、日本政府は韓国側に抗議した。

 韓国大統領府が夕食会メニューの写真を公開して明らかになった。「民族の春」と名付けられたマンゴームースで、花で飾ったムースの上に青色の朝鮮半島が描かれた「統一旗」のチョコレートを乗せたデザイン。寒い冬の凍土を春の日差しが解かすように、南北が一つになった様子を形象化したという。

 「統一旗」は、南北の交流行事などで使われるが、竹島が描かれる場合とそうでない場合がある。竹島を描いた統一旗は2月、平昌冬季五輪で南北が結成した女子アイスホッケー合同チームの強化試合に登場、日本政府が外交ルートを通じ抗議した経緯がある。

 一方、板門店の会談場で文在寅(ムンジェイン)大統領が座るいすの背もたれにも、竹島が入った朝鮮半島の地図がデザインされている。

 日本外務省の金杉憲治・アジア大洋州局長は24日、在日韓国大使館の李熙燮(イヒソプ)次席公使に「我が国の立場に照らして受け入れられない」と抗議し、韓国側に適切な対応を求めた。外務省幹部が25日明らかにした。同幹部は「竹島の記載は平昌(ピョンチャン)五輪の時にも問題になったが、首脳会談は五輪とは性質が違う」と指摘した。(ソウル=武田肇