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 任天堂の業績がV字回復した。26日発表した2018年3月期決算では、売上高が前年の2倍で7年ぶりに1兆円を超え、営業利益も6倍に跳ね上がった。昨年3月に発売した家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のヒットが、低迷していた業績を一気に回復させた。

 売上高は1兆556億円で9年ぶりの増収。営業利益は1775億円だった。最終的なもうけを示す純利益は前年比36・1%増の1395億円だった。

 スイッチは1年間で1505万台売れた。計画的に投入した「マリオカート8 デラックス」「スプラトゥーン2」「スーパーマリオ オデッセイ」などのソフトも軒並みヒット。全世界で1億台以上売ったWii(ウィー、06年発売)に匹敵するペースでの販売が続いている。

 任天堂の業績はゲーム機の売れ行きに左右される。1兆8千億円と過去最高の売上高を記録した09年3月期には、Wiiと携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS(ディーエス)」が同時にヒットしていた。だが、12年に発売された「WiiU(ウィーユー)」の販売は苦戦し、17年3月期まで8年連続で売上高が減った。

 スイッチでは、ソフト不足に苦しんだWiiUの反省を生かし、ソフトを定期的に投入する計画を立てている。また、ほかのソフトメーカーにもゲーム機の詳細な機能を公開し、ソフト開発を促している。

 今月には、スイッチと、段ボール製の工作キットを組み合わせて遊ぶ「ニンテンドーラボ」を発売した。

 任天堂は26日、古川俊太郎取締役常務執行役員(46)が6月28日付で社長に昇格する人事を発表した。君島達己社長(68)は相談役につく。業績が改善したことなどを機に若返りを図る。(中村光)