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 家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の大ヒットで、任天堂の業績が急回復した。今年も人気タイトルを次々に投入して販売台数の積み増しを狙うが、スイッチ頼みの「一本足打法」には不安もある。

 目玉は全世界で大ヒットした「大乱闘スマッシュブラザーズ」の新作だ。かつてヒットしたゲームの新シリーズを順次投入し、2019年3月期はスイッチ本体を2千万台、ソフトを1億本売る計画だ。売上高は前年比13・7%増の1兆2千億円、営業利益は26・7%増の2250億円を見込む。18年以降には「ポケットモンスター」の新作も発売する計画で、さらなる飛躍を狙う。

 業績が上向いたタイミングで、トップも君島達己社長から古川俊太郎・取締役常務執行役員に交代する。古川氏は海外経験が豊富で、売り上げの75%を占める海外市場に明るい。君島氏は「スイッチで勢いを取り戻したので、的確な指示を出してきた古川に任せる」と話す。

 ただスイッチ頼みの経営は危うさもある。任天堂はゲーム機のヒットで売上高が大きく変わってきた。18年3月期は、スイッチ関連の売り上げが全体の約7割だった。もう一つの柱の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」は発売から7年がたち、人気が陰っている。

 古川氏は会見で「どんな商品も必ず飽きられる。(スマホゲームや映画などの)キャラクタービジネスに道筋を付ける必要がある」と話した。(中村光)