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 1980年代から90年代に絶大な人気を誇った米俳優でコメディアンのビル・コスビー被告(80)がペンシルベニア州の郡裁判所で性的暴行の罪に問われ、陪審団は26日、有罪の評決を下した。量刑は後日言い渡される。同被告は三つの罪で有罪となり、最大で懲役30年となる可能性がある。

 コスビー被告はアフリカ系俳優の先駆け的存在で、80年代にテレビ放映が始まったコメディー劇「コスビー・ショー」で一世を風靡(ふうび)した。劇は比較的裕福な暮らしのアフリカ系米国人の家庭を描き、父親役だったコスビー被告は「米国のお父さん」とも称された。

 被告に対しては、大学職員だった女性が04年に自宅を訪ねた際、薬を飲まされて意識がもうろうとし、性的暴行を受けたと告発。被告は15年に逮捕された。裁判は陪審団が評決で合意できずに17年にいったん審理無効となり、再審が行われていた。被告側は「合意があった」と主張したが、米メディアによると、多くが時効になっているが、60人以上が被告から同様の被害を受けたと訴えている。(ニューヨーク=鵜飼啓)